反抗と自己探求の狭間で ~日本映画における若者たち~

2022年5月30日~7月28日

Ai to kibô no machi © 1959 Shochiku Co., Ltd.

子どもから大人になる過程で、人は皆、その後の人生の糧となるような経験を積み重ねるものです。自己の人格形成は、家庭環境、経済環境、社会環境などに大きく影響され、この時期の若者は、社会環境の中で自己を主張し、社会の中で自分の居場所を見つけるという難しい課題を抱えています。

この映画特集では、1959年から2005年にかけて製作された、著名な監督による「成長」という同一のテーマを全く異なる視点から扱った計9本の映画を上映します。大林宣彦の青春ファンタジー『さびしんぼう』『野ゆき山ゆき 海べゆき』の2作品に始まり、少年の無邪気さの喪失を描いた大島渚のデビュー作『愛と希望の街』、成瀬巳喜男の『秋立ちぬ』では、家族の絆を失った子どもたち2人を描いた名作が登場します。羽生進は学習障害のある少年が、「友情」というテーマで大切な体験をする姿をドキュメンタリータッチで描きました(『手をつなぐ子ら』)。前衛的な寺山修司は、記憶や時間軸と戯れる伝記映画『田園に死す』を、そして小栗康平は戦後直後の子供たちの姿を感動的に描いています。また長谷川和彦は、憎悪と疎外が行き着く先を残酷に示しました(『青春の殺人者』)。特集の最後を飾るのは、塩田明彦が、新興宗教のセクトで育ったという事実に悩むティーンエイジャーを描いた作品『カナリア』です。

この特集は、フランクフルトで開催される映画祭「ニッポン・コネクション」(2022年5月24日~29日)の協力で企画され、同映画祭「ニッポン・レトロ」セクションでも上映される予定です。(会場:ドイツ映画映画館)映画祭「ニッポン・コネクション」ホームページはこちら

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