ほんとうの幸い~日本映画にその痕跡を探して~

2022年11月3日~12月17日

Soshite chichi ni naru © Film Kino Text

本当の幸せとは何なのか?それは本当に見つかるのか、それとも結局は、希望を与えてくれる美しい幻に過ぎないのか。この映画特集では、1983年から2019年にかけて制作された、これらの問いへの答えをさまざまな視点から取り上げた10作品を紹介します。印象的なのは、幸せと不幸せはたいてい表裏一体であるということです。

国民的アンチヒーローの寅さんは、生涯の愛と仕事を見つけたと信じます。数々の賞を受賞した河瀨直美監督は、トンネル建設に運命を託す家族の人生を描き(「萌の朱雀」)、虐待を受けた女性は安らぎを得ようとします(「愛を乞う人」)。第二次世界大戦終結直前、ある愛に突然の終わりが訪れます(「紙屋悦子の青春」)。犯罪コメディでは、主人公たちの立場が入れ替わり、幸せの瞬間を経験します(「鍵泥棒のメソッド」)。巨匠是枝裕和監督は、人間の深い親密さは血縁から来るのか、それとも生涯を共にすることから来るのか、と問いかけます(「そして父になる」)。SABU監督は幸せな記憶と恐ろしい出来事を結びつけ(「ハピネス」)、若い犯罪者は年上の女性に心の支えを見出し(「しゃぼん玉」)、老いた芸術家は自然や人生の中の小さな出来事に幸せを見出し(「モリのいる場所」)、そして工業化の時代に2人の男が公害に立ち向かいます(「ある町の高い煙突」)。

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